16日解散

野田佳彦首相が14日、党首討論の場で「16日に解散をします」と、電撃表明した。民主党内の反発を承知で、伝家の宝刀を抜いた。「近いうち解散」の表明から3カ月あまり。うそつき批判に耐えられず、党内で退陣論が強まることを受け、自民党の協力を得た上で、身内に追い込まれる前の「暴走解散」に踏み切る決断をした。明確な争点はなく、3年間の民主党政権そのものが問われる戦いとなる。第三極勢力の準備も整うのか。衆院選は12月4日に公示、東京都知事選と同じ16日に投開票される。 党首討論での解散宣言。野田首相が前代未聞の戦略に打って出た。自民党安倍晋三総裁に冒頭、「近いうちの意味を、この討論中に明らかにしたい」と意味ありげに切り出した。公債発行特例法案の今週中成立と衆院1票の格差是正、自民党が異論を唱える現行の定数削減案を挙げ、懸案解決への協力を条件に、「私は、今週16日に衆院を解散してもいいと思っているんです」と、述べた。 委員会室には「おお」とどよめきが起き、やじも止まった。民主党席の拍手はまばら。誰もが虚をつかれた。安倍氏も、「(解散は)約束ですね、よろしいんですね」と念を押したほどだった。最近は覇気のない答弁で、「燃え尽き症候群」といわれたが、代表選のドジョウ演説を思い出させる大勝負に出た。 民主党内が早期解散に反対しているのを承知で、伝家の宝刀を抜いた。8月に、自民党谷垣禎一前総裁に「近いうち解散」を持ち掛けて99日。10月の安倍氏との会談でも解散時期に触れず、うそつき批判にさらされた。官邸関係者によると、首相は毎日毎日うそつきだと言われることを相当腹に据えかねており、また、悩んでもいたという。 討論でも、うそつき返上に躍起になった。「自民党政権では、公定歩合と解散はうそをついてもいいといわれていたが、私はうそをつくつもりはない」。小学生の時、成績が下がった成績表を父親に見せたエピソードも持ち出し「おやじに怒られるかと思ったら、野田君は正直にばかがつくと書いてあり、喜んでくれた」と強調した。NHK中継も入った討論での解散宣言計画は事前に極秘に練られ、最終的に決まったのは前日13日という。早期解散に反対し続けた輿石東幹事長も、「専権事項だから首相に委ねるしかない」と、ぐうの音も出なかった。 与野党が争う明確な争点はほとんどなく、約3年の民主党政権が問われる衆院選になる。消費税増税などのマニフェスト違反で、民主党には大逆風。約240の現有議席が50?60になるとの見方もあり、惨敗は必至だ。民主党内では、早期解散を目指す首相の退陣論が拡大。関係者は「刺される前に刺したということ」と話す。党内の抵抗勢力との戦いを演出し、大勝利につなげた小泉純一郎元首相の郵政解散スタイルを意識した可能性もある。 「選挙戦で相まみえることを楽しみにしている」。安倍氏の挑発に首相は、「覚悟のない自民党に政権は渡さない」と応じた。民主党の「終わりの始まり」につながる決断でも、「解散は首相の専権事項。それに従った」と淡々と語った。

消費税を上げなければ…、
民主党じゃなければ…、
案外いい人なのかもしれないね。
まあどのみち私的に次の選挙は選挙区も比例もどっちも民主党には絶対入れませんけどね。(前回は片方民主だった…(ちょっと反省している))
P.S.
実はこの党首討論クルマの中でワンセグで見ていたんだけど、
きっちり解散するとは言っていなかったよね!?
ただ「16日解散」ってのがひとり歩きするような感じで固まっちゃいましたよね。
まあいいんだけどさ。