シャープペンシルの“ハイテク化”競争が激化している。ゼブラは12日、力を入れても芯が折れない「デルガード」を発売した。ぺんてるも0.2ミリの極細芯ながら芯が折れにくい「オレンズ」を今年2月に投入している。いずれもハイテク化で先行し、急速に売り上げを伸ばす三菱鉛筆の「クルトガ」の対抗商品。差別化しにくかったシャープペンに技術力で新たな付加価値をつける各社の取り組みは今後も続きそうだ。
◆中高生の不満解消
「初回出荷分は全て店舗に納入した。増産も検討する」
ゼブラの伊藤浩一理事は、デルガードが発売前から市場の高い関心を受けていることを強調した。
ボールペンや油性ペン「マッキー」などが強みのゼブラは、シャープペンではこれまで存在感がなかった。それだけにヒットすれば「既存の商品の市場を食わず、新たな事業領域として売り上げを積み増すことができる」(研究開発部の岡部知生部長)と力を込める。
開発に着手したのは2009年。シャープペンはそれまで「すでに進化する要素はない」ともいわれたが、コアユーザーの中学・高校生を対象にした調査では、芯が折れることや芯が詰まることに不満を感じている実態が明らかになった。受験勉強などでは芯が折れるだけで「勉強の集中力も途切れる」。こうした課題の解決に向け、技術開発に取り組んだ。
試行錯誤を繰り返し、約4年かけて「デルガードシステム」と呼ぶ新しい内部機構を開発。芯に垂直に強い筆圧が加わると、軸に内蔵したスプリングでその圧力を吸収し、芯が折れるのを防ぐ。斜めに力が加わった場合は、先端の金属部品が自動的に芯を包んでガード。試してみても、なかなか折れないことが実感できる。
初年度の販売目標は200万本だが、すでに「数年後に年間1000万本を販売し、クルトガを上回りたい」(岡部部長)と強気だ。
◆クルトガ認知度100%
そのクルトガはハイテクシャープペンの代表格。三菱鉛筆の調査では「中高生のクルトガブランド認知度は100%、所有率は7割」(商品開発部の佐野陽二郎課長)と、高いブランド力を持つ。08年発売のクルトガは、シャープペンの芯が斜めに摩耗することで、文字がだんだん太くなり、芯も折れやすくなる欠点を解決したことでヒットした。
「クルトガエンジン」と名付けた機構は一画書くごとに、芯が少しずつ回転。常に先端を尖った状態に保ち、文字の太さを一定にできるのが特徴。すでに累計販売は約5000万本に達し、昨年は年間1000万本を販売した。同社の13年12月期連結売上高は559億円で、その約1割をクルトガだけで稼ぐ計算だ。小学生の利用を意識して0.7ミリという太い芯のモデルも出すなど、今後はユーザー層の拡大に乗り出す。
ぺんてるも芯を折れにくくした「オレンズ」が好調だ。発売直後に売り切れが続出するなど、細い文字できれいに書きたい中高生のニーズに応えた。
これらはいずれも価格が500円前後からと高価。シャープペンは100円程度が一般的だっただけに、その売れ行きは常識を覆した。事実、ここ数年、シャープペンの販売数は減少傾向ながら、販売額はわずかに増加傾向。飽和した市場でも工夫次第で拡大が可能というお手本を示した格好で、他分野でも同様の技術競争が展開される可能性もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141113-00000500-fsi-bus_all
やっぱクルトガだよね。
少し前子供との勉強会で子供から取り上げて使っていた私が言うんだから間違いない。(子供はあきれていた)
べつに芯が折れないとかそんなのどうでもいいんだよ。
ゼブラもぺんてるもわかってないね。
私的に今あえてもう1本選ぶとしたら、
定番かもしれないけどパイロット(ドクターグリップ)だね。
まあ筆記用具なんてその人が使いやすいモノ選べばいいわけで、
わからないヤツは経済のためにもメーカーに踊らされて全部買えばいいと思います。